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数字物語

suuji.exblog.jp

作詞家、川村真澄による、日記、写真、詞のブログです。

宮沢賢治の予言

<おそらくこれから二千年もたったころは
それ相當のちがった地質學が流用され
相當した證據もまた次次過去から現出し
みんなは二千年ぐらゐ前には
青ぞらいっぱいの無色な孔雀が居たとおもひ>
宮沢賢治の予言_e0109817_831281.jpg

これは、宮沢賢治の詩集「春と修羅」の序文の一部です。初めて読んだ時は、目からうろこでした。
新しい発見っていうのは、実は全然新しくはなくて、今までずうっとあったものに、気がつくかどうかってことなわけで。
賢司がむか〜し考えたことが、今、私たちの身体の中で起こっているんだな〜って、すごいな〜って、「進化しすぎた脳」という本を読んで、つくづく思ったのです。それ相当のちがった視点から、色々解明されつつある脳ですが、まだまだ分からないことがほとんどだそうで。

池谷裕二著「進化しすぎた脳」
これはね〜、「しびれるくらいに面白い!」って帯のコピーのとおり。ページをめくるたびに、「はぁ〜」「へぇ〜」「ふぅ〜ん」の連発。あっと言う間に読んじゃったし、最後の方は「もう終わっちゃうの〜」とせつなくさえなったのでした。

一番驚いたのは、脳の地図(役割分担みたいなもの)は、身体が決めるんだっていうこと。
人間って、動物の中では一番上等な脳を持っていると思っていますよね。大きさも、しわも。
でもね、大きさや性能で言ったら、イルカの方が断然すぐれているんですって。もちろん、イルカはとても賢い動物だと言われていますけどね。
ただ、イルカには腕や手や指や足がない。すばらしい脳を持っていても、十分には使われていないんですって。
人間も、脳全体の2%しか使っていないって言いますよね。もし、人間が千手観音みたいな身体を持ったりしたら、もう少し、脳を使えるのかもしれませんね。
実は、私たちの脳は、身体に比べて、進化しすぎている、というわけです。

そして、見たものや聞いたことを、脳で処理するための、神経伝達物質には、アクセルとブレーキがあって、脳では、このブレーキの役目や、ゴミ箱みたいな役目の方が大事だっていうんですね。それがないと、見たもの、聞いたことを全部ありありと記憶しちゃう。

だから、モノを忘れるっていうのは、決して、悪いことではないんですよ〜・・・・
なんて、自分に都合のいい解釈。

実は先日、自分でもショックなくらいの、物忘れ。
朝、薬とかサプリとか、何種類か飲むんですけどね、次々と口に含んでいって、最後にグラスに水を入れて、飲む、という流れなんですけど・・・・。
なんと、口に入れたまま、飲むのを忘れてた・・・・・・。はぁ〜? こんなことある?
ブルーベリーのサプリがとけて、酸っぱい味がして気がついた・・・・・。
これはちょっとショックです。

30歳を過ぎると、脳はそれまでに蓄積した知識のネットワークをどんどん密にして行くそうで。
年を取るほど、知識や能力のつながりを広げるチカラが伸びるんですって。
実感するのは、年々、いかに効率的に動けるかってことばかり考えているような気が・・・・。
私が薬を飲み忘れたのはね、どんどん違うことを同時にやろうとしたからなんですよ〜。
大丈夫、大丈夫・・・・・。
by pasionaria | 2007-03-05 08:37 | 雑記

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