これは鈴木祥子さん。シングルでした。
宮沢賢治の「蛙のゴム靴」というお話があります。三匹の仲良し蛙たちが、夕暮れ時、雲見に行くという出だしです。この蛙たちは雲を見るのが大変好きで、プクプクとした雲がだんだん崩れてゆき、平べったい「ペネタ形」になると、「永遠の生命を思わせるね」などと話します。
実際、くっきりとした雲が空にあったりすると、わたしもよく動物とか、似ているものを探して、その形がだんだん変わってゆくのを、「あ〜、ペンギンが〜・・・」なんて遊ぶのが好きです。
子供達がまだ小さい頃、私たちは世田谷の川のすぐそばに住んでいましたので、夕方になると、「さぁ、夕焼けができてるかどうか、見に行こう」なんて、河原の土手まで歩いて行ったりしました。空って、ドラマチックですよね。
この詞の中にこんなフレーズがあります。
寒い朝 あなたを待つバス停で
見つけた カラタチの実
あいさつの次に かわす言葉が
少しでも楽しいことでよかった
実は、私は「カラタチの実」がどんなものなのか知りません。花も葉っぱも、はっきりこれ、とはわからないんです。だいたい、寒い朝に、カラタチは実をつけているのかどうか・・・・。まったく無責任ですよね〜。でもこの曲には、「カラタチ」という言葉が、すごくあっていたんだと思います。他にも、裏をとらないで、書いてしまったフレーズっていうのは、結構ありますね。でも、だれからもクレームがないので、ま、いいか。
#
by pasionaria
| 2007-01-09 09:57
| 詞